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エステの開業に必要な大型設備
大型の設備はこだわりすぎると初期費用が高くなるので、品質を確認しながら中古での購入も検討します。ただし、脱毛や痩身などのエステ機器を中古で購入すると、すぐに壊れてしまったりとメンテナンスが大変になるリスクもあるので注意が必要です。
| 項目 | 選び方のポイント |
|---|---|
| ベッド | サービスの内容にあったベッドを選びます。 例) ・うつ伏せになることが多い施術の場合…お客さまが呼吸しやすいように顔部分が空いた有孔タイプ ・リラクゼーションに重きを置いた施術の場合…幅が広めのゆったりとしたタイプ ・整体の場合…特に力を入れて施術することが多いので、安定感や耐久性を重視 お客さまにとっての心地よさはもちろんですが、ベッドの高さなど自分が施術しやすいかどうかも選ぶ際のポイントにします。 |
| スツール(椅子) | 施術中に自分が座るための椅子です。施術しやすい高さのものを選ぶか、高さが変えられる可変式のものが使いやすいです。また、コストだけを重視すると腰を痛めてしまう原因にも。エステなど長時間座る施術サービスをするサロンの場合、腰への負担が少ない、疲れにくいものを選ぶことをおすすめします。 |
| ワゴン | 施術する際に使うオイルやタオルなどの小物を収納します。自分の動きにあわせて動かせる移動式タイプが便利です。特に自宅サロンや小さな個人サロンで施術スペースが狭い場合には、コンパクトなワゴンがおすすめです。ベッド脇などお客さまの目に触れる場所に置くので、きちんと整理整頓しやすいものを選びましょう。 |
| エステ機器 | 脱毛や痩身、フェイシャルマッサージなど、施術メニューに応じた機器を用意します。最近では複数の施術メニューができる複合機もあります。メニューの幅を広げたい場合には予算にあわせて検討すると良いでしょう。 |
| タオルウォーマー&クーラー | 拭き取りに用いるタオルやスポンジを温めたり、冷却保管します。 |
| 衛生機器 | 備品の消毒に用います。お客さまの肌に直接触れるものなので衛生管理はしっかりおこないます。 |
| レジ | 鍵付きのレジを用意します。キャッシュレス決済のサロンにする場合には、小さなレジと端末のみで管理できることも。 |
| 洗濯機 | 使用したたくさんのタオルやシーツなどを洗う洗濯機も必要です。乾燥機付きのほうが便利でしょう。また、コストはかかりますがクリーニング専門店などに洗濯代行を依頼する方法もあります。 |
| 机やテーブル | レジや商材などを置くためにはもちろん、お客さまとカウンセリングをするための小さな応接セットや、お茶をお出しするための小さなテーブルなど、サロンのイメージにあわせて検討します。 |
| シャワー設備や鏡台 | 施術メニューによってはお客様に洗顔やシャワーを浴びていただく場合があるので用意します。 |
エステの開業に必要な備品・消耗品
消耗品は日々使うため、たくさんの量が必要になります。少しずつ揃えるよりも業務用のサイトを利用することで安価に仕入れやすくなることもあるので予め比較検討し、調べておくようにします。使い捨ての物や多めにストックしておきたい物の場合には、まとめ買いも検討すると良いでしょう。

| 項目 | 選び方のポイント |
|---|---|
| タオル | バスタオルからハンドタオル、フェイスタオルなど用途に応じて大中小そろえます。お客様の肌に直接触れるもののため、品質があまりに悪いとサービスのイメージにもよくありません。お客さまにお渡しするタオルは肌触りの良いものを、その他はコストを重視したものを選ぶなど、工夫しましょう。 |
| ベッドシーツ | ベッドに敷くシーツは衛生管理上、施術ごとに変えます。足りなくなることがないよう、1日当たりの客数×3日分は用意しておきます。 |
| コットン | お客様が化粧を落とす時はもちろん、施術中のオイルなどの拭き取りなど、コットンは様々な場面で使います。大判のもの、小さめのものとあわせてなるべく多めに在庫を確保しておきます。 |
| ガウン | 全身エステなどの施術の場合、心もとないバスタオルよりさっと羽織ることのできるガウンがあるとお客さまに安心していただけます。 |
| 使い捨てショーツ | オイルなどを用いての全身エステやマッサージの施術メニューがある場合には、使い捨てのショーツを準備します。 |
| ハンガー | 冬の時期のコートなどはもちろん、施術で着替えるお客様の衣類をかけます。 |
| 荷物入れ | 着替えやバッグなどの荷物を入れるカゴや入れ物などを用意します。防犯のために、鍵付きのロッカーがあると安心です。 |
| カルテ | 紙のカルテの場合はファイルやカウンセリングシートを用意します。電子カルテの場合はタブレットやパソコンを準備します。 |
| ゴミ箱 | 施術中に使用したコットンなどを捨てる場合はワゴンにのせた小さめのゴミ箱を利用し、施術ごとに中のゴミを処分するようにします。匂いの強いゴミが生じる場合には蓋付きを選ぶなど配慮しましょう。 |
| 時計 | 施術時間を測るときに使うタイマー付きの時計のほかに、壁掛けなどお客さまが見るための時計も用意します。 |
エステの開業に必要なアメニティ
必ず必要というわけではないものの、サービスとして用意しておくと喜ばれるアメニティ。化粧水などは商材販売のサンプルとして使っていただく良い機会となるでしょう。ただし、肌に合わないお客さまもいるかもしれませんので、予め含有成分を説明したり、自然素材のものを用意するなどの配慮をするようにします。

| 項目 | 選び方のポイント |
|---|---|
| 化粧水、乳液 | 必須ではありませんが、化粧水や乳液などを自由に使えるアメニティセットとして鏡台に置いておいたり、お客様にお渡しできると満足度アップが期待できます。 |
| ドライヤー | シャワーや洗顔をしていただく場合にはボディソープや洗顔料とあわせて、髪を乾かすドライヤーの準備も必要です。 |
| くし | 前に使っていた人の髪が残っていると衛生上よくありません。なるべく使い捨てのくしを用意します。 |
その他、エステの開業に必要なサービス品
| 項目 | 選び方のポイント |
|---|---|
| ドリンクやお茶菓子 | 美容室でのサービスにもありますが、施術後などにドリンクやキャンディなどのちょっとしたお茶菓子を用意すると喜ばれます。ドリンクはコーヒーや紅茶、ソフトドリンクなど複数選べると満足度もさらにアップします。 |
| 音楽 | 無音より音楽を流すことで緊張をほぐし、よりリラックスした状態でサービスを受けていただくことができます。客層やサロンのイメージにもよりますが、耳障りの良いリラクゼーションミュージックなどがおすすめです。 |
エステサロンの開業に必要な設備備品《まとめ》
エステサロンを開業する際に揃えておきたい大型設備や備品、消耗品などを紹介しました。すべてのものを高性能、高品質で揃えようとすれば、いくら予算があっても足りません。必要な品質を見極め、抑えるところは抑えながらメリハリをもって準備していきましょう。また、必須ではないものの、アメニティセットなどは商材販売につなげる貴重なチャンスとなります。サンプルの提供とあわせて、POPで商材の良さをさりげなくアピールするなど、お客さまの購買意欲を高めるための工夫も忘れずにしましょう。
