美容業界専門求人サイトを利用する

最もオーソドックスなのは、美容業界に特化した求人サイトを利用する方法です。美容業界特化型の求人サイトのユーザーは経験者や資格保有者が多いため、実務経験者を募集したい場合には効率的といえます。

①リジョブ(https://relax-job.com/)

美容師、アイリスト、ネイリスト、エステティシャン、セラピスト、マッサージ、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ師を扱った専門求人・転職サイトです。掲載求人は2022年8月現在34,000件超、登録会員数約35万人超で業界最大級。WEBの検索順位も上位のため、閲覧されやすいというメリットもあります。また、条件にあった会員(登録者)に対してオーナー側からスカウトメールを送ることができるのも特徴です。

②リクエストQJ(https://www.qjnavi.jp/)

リジョブと並んで業界最大級の美容業界向け求人サイト「リクエストQJ」。スタイリスト、アシスタント、カラーリスト、フロント・レセプション、ヘアメイク・美容部員、アイデザイナー、ネイリスト、エステティシャン、講師・インストラクター、営業・販売スタッフ・その他の職種で掲載が可能です。メニューで「中途向け求人」「美容学生向け求人」に分かれているため、未経験から育てたいのか、即戦力となる経験者が欲しいのか明確に分けて人材募集ができます。リジョブと異なる点は、求人サイトのほか、人材紹介や派遣・短期アルバイトサービスを展開していること。自分のサロンの状況にあわせて、幅広い視野で検討可能です。

③ホットペッパービューティーWORK

サロンの集客サイトとしておなじみのホットペッパービューティーですが、広告を掲載しているサロンを対象に求人サービスをおこなっています。ヘア、ネイル、まつげ、リラクゼーション、整体・カイロ、エステの分野で求人情報を掲載できます。サロン探しにホットペッパービューティーを利用している一般ユーザーはもちろん、現役美容師の多くが求職時にホットペッパービューティーのお店情報を参考にしているという声もあり、経験者を採用したい場合におすすめのサイトです。

エステの求人(https://beauty.hotpepper.jp/workwork/esthe/)
ネイルの求人(https://beauty.hotpepper.jp/workwork/nail/)
リラクゼージョンの求人(https://beauty.hotpepper.jp/workwork/relax/)

④美プロ(https://www.kenkou-job.com/)

美プロは、2007年から美容求人・転職サイトをスタートさせた老舗の求人サービスです。エステティシャン、美容師・ヘアメイク、セラピスト、アイリスト、ネイリスト、美容部員、リフレソロジスト、ブライダルのほか、販売・サービス、クリニック、営業、オフィスワークのカテゴリーもあるのが特徴です。美容師などの施術者だけでなく、ショップや会社の運営をバックヤードで担うスタッフも採用したい場合におすすめです。また、スカウト機能もあり、職務経歴や資格、技術などプロフィールに関心のある会員にサロンからメッセージをおくることもできます。スカウトを送った会員からの質問に直接答える機能もあり、面接前にイメージを共有したり条件のミスマッチを防ぐことができます。

総合型の求人サイトを利用する

総合求人サイトは、エステテシャンやネイリストなどの美容業界以外にもさまざまな職種の求人が掲載されています。サイトにもよりますが、経験者はもちろん、大学や専門学校生、未経験からの転職希望者など、状況も年齢も幅広い人たちが利用しています。また、地元で働きたい求職者と地域の企業をマッチングするサイトもあるので、幅広い視野で人材を募集したい、地元の人を採用したい、などニーズにあわせて利用するようにしましょう。

マイナビ転職(https://tenshoku.mynavi.jp/)

言わずと知れたマイナビ転職は会員数635万人という日本最大級の転職サイトです。学生向けの就職サイト「マイナビ」からの流れもあり、20代・30代を中心にした比較的若い年齢層の転職希望者が利用しています。採用管理システムなども充実しているため、計画的、また定期的に採用活動をしていきたいというサロンにもおすすめです。また、入社時のみ費用がかかる成果報酬型サービスを導入しているのも特徴です。

はたらいく(https://www.hatalike.jp)

リクルートが運営するはたらいくは、地元で働きたいという求職者と地場に根付いた企業のマッチングをする求人サイトで、エリアごとにサイトが分かれているのが特徴です。会員の主な年齢層は20代~30代前半、雇用形態は正社員の採用が多くなっています。採用のミスマッチを防ぐために求職者に覚悟しておいて欲しいことも掲載する「せきらら求人」というユニークなコンテンツもあります。

indeed(https://jp.indeed.com/)

indeedは求人に特化した検索エンジンです。キーワード×勤務地で検索すると、求人検索結果がリストアップされます。正社員、アルバイトも含めて求人掲載数は圧倒的に多く、Google等で検索しても上位に並ぶことから閲覧されるチャンスは多いといえます。掲載方法には無料と有料があり、有料掲載の場合は検索されたときに上位に表示されやすくなります。

求人ボックス(https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/)

求人ボックスも求人検索サイトで、価格.comや食べログ、キナリノを提供する株式会社カカクコムが運営しています。2022年8月現在で月間利用者数は約800万人。求人ボックス 採用ボードに募集したい求人内容を入力すれば掲載されます。無料掲載と有料掲載があり、有料掲載のほうが上位に表示されやすくなるなどのメリットがあります。

紙媒体の求人広告を利用する

インターネットだけではなく、新聞・雑誌・フリーペーパーなど紙媒体を利用するという採用方法もあります。自社で求人チラシをつくってポスティングしたり、新聞折り込み求人紙に求人広告を掲載するという場合もあります。地域をしぼれるので地元での採用活動に強く、中高年以上の年齢層がメインターゲットになります。資格は持っているけれど子育てなどで仕事から離れていた人、時間を区切ってパートタイムで働きたい人などの募集にも有効といえるでしょう。

無料求人媒体を利用する

ここまでは求人情報を有料で掲載するサイトを紹介しましたが、無料で求人募集をかけられるものもあります。両方を上手に組み合わせて活用すると良いでしょう。

ハローワーク

公共職業安定所、いわゆるハローワークは国の機関で、全国に500カ所以上設置されています。企業は無料で求人情報を登録することができます。ユーザーはインターネットでハローワークに掲載されている求人情報を検索し、気に入ったものがあればハローワークで手続きのうえ、応募します。

リファラル採用

リファラル採用とは自分の会社やサロンで働く従業員に知り合いを紹介してもらう採用方法です。広告費がかからないことはもちろんですが、職場の風土や雰囲気をよく知る従業員からの紹介のため、採用後のミスマッチが少ないという点が大きなメリットです。離職率も低い傾向にあり、サロンスタッフの採用の新たな方法としてリファラル採用が注目を集めています。

SNS採用

集客のツールとしてInstagramなどのSNSを利用しているサロンも多いのではないでしょうか。そのSNSで採用募集をするという方法もあります。フォローしている人の多くは、お客様として通うサロンをよく知る人たちや同業他社の人たち。そんな人たちが「働く場所」としてサロンを意識してくれるようになります。ただし、SNSで採用募集をする場合には、「働きたいな」と思えるような接客やお店づくり、職場の雰囲気が伝わるようなSNSでの発信が重要になります。また、インスタで投稿する場合には「#エステティシャン募集」などハッシュタグの活用をしましょう。普段の投稿に加え、仕事をしているスタッフの様子や休憩中の様子など、オン・オフを交えて投稿することで親近感も生み、他店との差別化につながります。自分のアカウントで投稿している分には費用はかかりませんが、すぐに採用したい、即戦力が欲しい、といった場合にはSNSの有料広告を利用することも検討しましょう。

専門学校の掲示板

新卒採用をしたい場合には、美容系の専門学校にかけあうのもベーシックな方法です。就職用の掲示板に求人情報を掲載してもらったり、学生と直接話せる機会をもらえることもあるかもしれません。また、卒業生がサロンで働いている場合には、学校や学生にとっての安心材料となるため忘れずに伝えるようにしましょう。

まとめ

経験者が欲しいのであれば業界専用求人サイト、地元で採用したいならハローワークや地元に特化した総合サイト、求職者とのミスマッチを防ぎたいのであればSNSやリファラル採用を選ぶなど、スムーズに採用活動を行うためには、まず媒体や採用方法のそれぞれの特徴を知ることが大切です。どんな人を採用したいのか、採用にどれだけの予算がかけられるのかを踏まえながら、自分にあったものを見つけていきましょう。