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メンズ脱毛のニーズ
大手エステサロンがメンズエステに参入したのは2000年ごろ。そこから男性専門の脱毛サロンは年々増加傾向にありますが、女性の脱毛サロンに比べるとその数はまだ少なく、今後のニーズを考えると参入の余地がある分野といえそうです。
男性の場合はヒゲ脱毛へのニーズが圧倒的に高くなっています。「ヒゲ剃りが面倒」「ヒゲが濃く朝処理しても夕方には生えてしまう」など、毎日必要となるケアに悩む人が多いのも理由の1つです。また、女性よりも体毛が濃く、外見的な印象へのコンプレックスとして悩みを抱えている男性も潜在的に多くいると考えられています。まだ市民権を得ているとまでは言い難いものの、そのうち男性が脱毛サロンを利用するのがスタンダードになる時代がくるかもしれません。

メンズ脱毛と女性脱毛の違い
毛量や毛の太さ
男性の場合、女性より毛量や毛根がしっかりしている場合が多い傾向にあります。特にヒゲは毛も太く、女性と同じ脱毛機だとあまり効果が認められない場合があるので注意が必要です。
脱毛期間・費用
毛量が多かったり太くしっかりした毛の場合、施術回数もそれだけ増えていきます。その結果、女性よりも男性のほうが脱毛にかかる費用は高い傾向にあります。メンズ脱毛の場合、女性の1.5倍程度の価格帯が一般的です。
人気の部位

女性はワキ毛の脱毛が人気ですが、男性の場合はヒゲ脱毛の需要が圧倒的です。また、その他にも腕や足、アンダーヘアなどの脱毛のニーズも高まっています。完全脱毛を望む人もいますが、髭の場合はかっこいい形・デザインにしたり、腕や足の場合には毛量や濃さを調整して自然な感じを出したりなど、それぞれで望む脱毛のかたちが異なるのは男性の脱毛ならではのポイントといえるでしょう。
<ヒゲ>
頬や鼻の下、顎のまわり、首など顔の広範囲にわたります。人によって生え方、濃さなどもさまざまです。毎日の支度を楽にしたい、髭剃りによる肌荒れを解消したい、人に清潔感や好印象をもたれたい、など目的も様々です。
<VIO>
女性、男性ともにVIOとは、Vライン(ビキニライン)、Iライン(陰部)、Oライン(肛門周辺)のアンダーヘアのことを指します。若い男女はもちろん、介護を受ける高齢者が介護をしてくれる人への配慮や衛生面からVIO脱毛を希望するケースもあります。今後の需要拡大が期待される部位といえます。
<腕・足>
腕や足は特に夏など肌の露出の多い時期に需要が高まってくる部位です。半袖はもちろん、ハーフパンツの流行から気にする男性も増えているようです。すべてをツルツルに脱毛するのには抵抗があるという場合、毛量を減らし自然な感じに整える処理を希望する男性もいます。また、ロードレーサーやスイミング選手、サッカー選手などスポーツ選手のなかには、パフォーマンスの向上やテーピングなどの処置をスムーズにするために脱毛する人も多くいます。
メンズ脱毛サロンの開業に資格は許可は必要?
脱毛方法は光脱毛、ニードル(美容電気)脱毛、レーザー脱毛の3種類があります。レーザー脱毛は医療機関だけが施術でき、一般的な資格のないサロンで施術できるのは光脱毛だけです。メンズ脱毛であっても女性の脱毛であってもそれは同じです。
光脱毛は複数の波長の光を肌に照射する、減毛を目的とした施術のため、永久脱毛よりも効果の実感には時間がかかるといわれています。

メンズ脱毛ならではの開業のポイント
脱毛サロンを開業するにあたって、メンズサロンならではの注意すべきポイントを解説します。
脱毛機
脱毛サロンを開業するのに特別な資格は必要ありませんが、業務用の脱毛機は必須のアイテムです。特に、ヒゲをはじめとした男性の毛は女性よりも太くしっかりしている場合が多いため、女性と同じ脱毛機ではあまり効果がでないことがあります。そのため、多くのメンズ脱毛サロンでは男性専用の脱毛機を導入しています。脱毛効果が期待できるのはもちろんのこと、連射機能や施術のスピードなど、性能、コスト、保証、メンテナンスについてしっかり調べたうえで導入することが大切です。
価格帯
男性の場合、女性よりも毛の量が多かったり太かったりするために施術回数が増える傾向にあります。そのため、価格帯も女性より高く設定されていることが多いようです。とはいえ、やみくもに高くしてよいということではありません。地域性やターゲットなどを見極めて価格を設定するようにします。
施術スタッフ
脱毛サロンはVIOなどデリケートな場所の施術もあります。メンズ脱毛サロンの場合、女性スタッフに施術されることに抵抗のある男性のお客様もいるでしょう。男性スタッフだけのメンズ脱毛サロンもあるなど、差別化を図っているお店もあります。男性スタッフも選べるようにする、あるいは女性スタッフだけで運営する場合にはお客様に気を遣わせない配慮も必要となるかもしれません。
また、女性1人だけ、あるいは女性スタッフのみで男性専用サロンを開業する場合には、スタッフ側への安全面への対応も欠かせません。あらかじめ身分証のコピーをもらうなどしてお客様の身元を明らかにしておく、男性客と2人きりになる密室を避ける、待合室に防犯カメラの設置をするなど、万一のトラブルを防ぐ工夫をすることが大切です。
男性ユーザーならではの視点でカウンセリング
ヒゲを思うような形にしたり、完全脱毛でなく毛量を減らし自然な感じに整える処理を希望するなど、お客様の要望はひとりひとり異なります。また、人によっては効果に時間がかかる場合ももちろんあります。光脱毛は永久脱毛とは異なり、減毛を目的としていること、必要な期間の目安などをあらかじめしっかりカウンセリングでお話しするようにしましょう。
男性ユーザーの悩みや要望に寄り添い、事前にしっかりカウンセリングすることで、トラブルを防ぐのはもちろん、信頼の向上、リピートの獲得につながります。
女性スタッフの採用について

メンズ脱毛の場合、男性の体に触れるのはもちろん、デリケートゾーンの施術もあります。同性への施術とは違った意識も必要となるため、女性スタッフを採用する際には、入社後に「こんなはずではなかった」とならないように細かな業務の内容を説明しておくとミスマッチがなく安心です。
まとめ
フェイシャルやボディのエステとは異なり、脱毛サロンの開業には特別な資格もテクニックもほとんど必要ありません。特にメンズ脱毛サロンの場合、男性にあった適切なマシンを選ぶことで未経験でもしっかり効果を出し、利益につなげやすい分野だといえます。男性のヒゲやムダ毛への悩みに寄り添い、コンプレックスをいかに解消し、喜んでいただけるか。
今後、メンズ脱毛サロンを開業しようとする人にとって、まずはそれらに真摯にむきあって1つ1つを選択していくことが成功の最大の秘訣と言えるのかもしれません。
