スタッフの定着率を上げる対策❶
スタッフの「やる気」が上がる給与・評価制度を作る

給与に対する漠然とした不満は、明確な給与制度と公平な人事評価制度で解消しやすくなります。そのためには、成果に応じて支給されるインセンティブ・報奨金を導入を検討しましょう。
優秀なスタッフを確保するにはスタッフの「やる気」が上がるような評価制度が欠かせません。オーナーの気分や忖度・感覚で評価するのはなく、技術テストや評価シートを用いて公平に評価、管理をしましょう。
またオーナーが自らスタッフの評価や給与が上がるようサポートすることが大切です。そのためにも、業務を自分の頭で考え行動できるように行動目標を設定しながら教育していきましょう。ノルマ達成といった目に見える成果だけではなく、普段の接客態度や仕事に対する姿勢など、行動面でのプロセスも評価するような仕組みを作ることで、スタッフのモチベーション維持に役立ちます。

スタッフの定着率を上げる対策❷
福利厚生を充実させる

求人広告に「社会保障完備」と記載されていると、応募者も多く、優秀な人材を採用しやすい傾向にあります。同様に、社会保険への加入は既存のスタッフを引き留める大きなポイントとなります。最低賃金を遵守した上で各種手当や退職金、自己啓発の支援金などを導入してみましょう。
離職率の低いサロンは新規のお客さまにも歩合をつけていたり、交通費だけではなく昼食代や家賃補助をつけているサロンも増えてきています。

スタッフの定着率を上げる対策❸
ワーク・ライフ・バランスを支援する

2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークやフレックスタイム制の導入など、時間や場所にとらわれない働き方が増えてきました。
「残業が多い」「休みがない」といった不満は、定着率を下げる大きな原因になってしまいます。
こうした働き方はプライベートを充実させることができたり、家事や育児と仕事の両立がしやすくなったりと、従業員にとっての「働きやすさ」にもつながっています。ワーク・ライフ・バランスを支援するには下記の取り組みが効果的です。

《スタッフの定着率を上げる具体的な手法》
●残業時間の管理・削減
●有休取得の励行 
●在宅勤務の導入
●産休・育休を取得しやすい風土を作る
●時間単位での有休取得を可能にする
●フレックスタイム制度を設ける

スタッフの定着率を上げる対策❹
人間関係が良くなる仕組みを作る

社内の人間関係が良好で「居心地が良い」と感じる職場であれば定着率の向上も期待できます。限られた人数の中で人間関係がぎくしゃくしたりお客様との間の人間関係に悩む人もいます。
それにはまず、定期的に全スタッフと個別に面談し、それぞれの目標を設定するところから始めます。
目標を設定して終わりではなく、それに対して全力でサポートをしながら、仕事へのやりがいを持ってもらうようにしましょう。
各スタッフの成長をサロン全体でサポートすることで、スタッフがお互いに助け合うような風土になり、お互いを尊重し合える職場環境に近づきます。スタッフ同士が思いやりを持って過ごせる職場になれば、自然と人間関係も良好になることが期待できます。サロンのスタッフが一体化すると、
サロンへの帰属意識を持ってもらいやすくなり、スタッフの定着率も向上するでしょう。