自宅サロンに防犯対策をするべき理由

自宅サロンになぜ特別な防犯対策が必要なのか、大きくわけて2つの理由があります。

理由①自宅の住所を公開することになるため

サロンを開業する場合、店の看板を掲げたりインターネットやチラシなどで広告を掲載する場合には店の住所や連絡先を公開することになります。自宅サロンの場合、店=自宅になってしまうため、掲載している情報がオーナーである自分のプライベートな情報と直結することが多く、防犯上のリスクが高くなります。万が一強盗が入ったりすれば、自分だけでなく家族にも被害が及んでしまう危険もあり、サロンのみならず住居部分も含めた防犯対策が重要でしょう。

理由②自宅でお客様と二人きりになることが多いため

サロンという性質上、お客様と1対1で接客することが多いかと思います。怖いことですが、強盗などの犯人がお客として紛れ込み自宅サロンに来てしまう、犯人が自分以外は家におらず2人きりだと気づき暴行などの犯行に及んでしまう、という可能性もないとは言い切れません。とくに、施術者が女性でお客様が男性の場合は注意が必要でしょう。店舗型のサロンであればたいてい他にもスタッフがいたり、人通りのある道路に面していたりなどして最悪のケースは起こりにくいですが、自宅サロンは半分プライベートな空間なうえ、お客様と2人きりになってしまうことが多いため、そういった事件に及ぶことがあると意識することが大切です。

自宅サロンにおすすめの防犯対策

では、自宅サロンならではの防犯対策にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつかの具体例をあげますので参考にしてみてください。

電話転送サービスを利用する

自宅サロンのホームページやインターネット広告、チラシなど集客をするには連絡先を掲載する必要があります。プライベートと同じ携帯電話や自宅の固定電話の番号ではやはり防犯上良いとは言えません。そこで便利なのが電話転送サービスを利用します。コロナ禍の影響による在宅ワークの増加でも注目されたサービスです。
転送サービスを利用した番号を仕事用にし、HPやその他のチラシなどに掲載します。その番号にかかってきた顧客からの電話は、あらかじめ転送先として設定した自分の携帯や自宅の電話に転送されてかかってくるという流れです。プライベートな電話番号を公開することも、また新たに仕事用の携帯電話を用意する必要もありません。アプリを使って電話に出る機能があるサービスもあるので、自分にあったものを探してみるとよいでしょう。

SNSなどの投稿画像はサロンのみにする

今やInstagramやFacebook、YouTubeなど、WEBでの投稿による集客はスタンダードになっています。自宅でサロンを開業しようという皆さんの多くも、SNSを積極的に利用しようと思っているのではないでしょうか。費用をかけずに集客する上でとても便利で重要なツールなのですが、投稿する画像や動画は営業するサロンの中だけにとどめておくほうが防犯上は安心です。
商品や自分自身だけを撮影しているつもりが、背景にプライベートな部屋やものがうつり込んでしまっていて、思わぬ犯罪につながってしまうこともないとは言い切れません。また、家族の写真などを掲載することで個人情報の特定につながるリスクもあります。

セキュリティ会社に依頼する

サロン部分、自宅部分を含めてしっかり防犯対策をしたいという場合には、セキュリティ会社と契約するのも1つの方法です。費用はかかりますが、万が一の際にはすぐに駆けつけてくれるので安心です。また、セキュリティ会社と契約したらそのステッカーを貼ることも忘れないようにしましょう。

人感センサーカメラやチャイム、ライトを利用する

人の動きを検知してカメラで監視をはじめスマホに通知を送る人感センサーカメラを設置すれば、外出中もサロンの様子を見守れるうえ、万一の時には通報して未然に犯罪を防ぐなどすぐに動きをとることができます。また、人感センサーカメラほどの防犯にはなりませんが、音や光で知らせる人感センサーチャイムやライトも、犯人を躊躇させる一定の効果はあるといわれています。また、人感センサーでなくても、防犯カメラをつけることによって万一の際の証拠にすることが可能です。また、空き巣などはカメラがついていると下見の段階で諦める犯人も多くいるため、検討してみると良いでしょう。

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窓にシャッター・可動ルーバーを設置する

強盗、空き巣などはたいてい窓ガラスを割って侵入します。そのため窓の防犯も大切です。シャッターは開閉時に大きな音が出るので、それを開けたり破ったりの手間をかける犯人はほとんどいません。つい面倒だからと雨戸やシャッターを閉めずに開けたままにしてしまいがちですが、防犯上は毎日閉めることをおすすめします。また、シャッターを設置しづらいところには可動ルーバーでも効果的です。インターネットで検索するとさまざまなタイプが表示されます。一度確認してみましょう。

自宅に他の人がいるようにカモフラージュする

一人暮らしの女性宅などでも有効な方法として昔から言われていますが、シンプルではありますが家の中に自分以外の誰かがいるようにカモフラージュすることも身を守る上では大切です。たとえば、男性用の靴を玄関に置く、リビングの電気をつけテレビをつけっぱなしにして音が聞こえてくるようにする、などの対策をとることも1つの方法です。

盗難防止アラームをつける

サロン内に置いてあるレジや金庫、値打ちのありそうな高価な機器などをそのまま持ち出されてしまうこともあるようです。そんな時、一定の範囲外に持ち出されると警告音が鳴るような盗難防止アラームが役立ちます。スマホアプリと連動するタイプなどもあるので、自分にあったものを探してみましょう。

サロン以外の部屋には鍵をかける

自宅サロンはサロンの部分とプライベートな部分の境界があいまいです。そのため、施術スペースやトイレなどサロンとして利用する場所以外のプライベートな部屋には鍵をかけておくことを習慣づけましょう。簡単にドアがあいてしまえば盗難等のリスクも高くなり、危険です。

盗難保険に加入する

万が一盗難の被害に遭ってしまったという場合に補償を受けられるのが盗難保険です。金品はもちろん高価な機器など金銭的な補償を受けることができます。月々に掛け金は発生してしまいますが、安心材料にはなるでしょう。

まとめ

自宅でサロンを開業するにあたって、盗難などのリスクが低いとは言えません。セキュリティ会社と契約しないまでも、人感センサーや防犯カメラをつける、シャッターを閉めるなどできる対策をすることは万が一を防ぐためにとても大切です。自分の身を守るためにも、自宅に一緒に住む家族を守るためにも「うちは大丈夫だろう」と過信せず、可能な限り防犯対策をとっていくようにしましょう。