サロンコンセプトや提供する内容が伝わる名前にする

サロン名を付けるときに大切なことは、名前を聞いて何をしている店かが分かること。つまり、集客まで意識したサロン名を考えることがとても大切です。

覚えやすく忘れにくい名前にするには、できるだけ分かりやすく、サロンや店舗のイメージにあったものを選びましょう。また、サロンのコンセプトやターゲット層、提供するサービス内容を表す情報源として、慎重に考える必要があります。

コンセプトから名前をつける時のメリットは名前の由来を聞かれた時に答えやすいからです。サロン・店舗名も重要なブランディング要素となるので、サロン・店舗名にまつわるストーリーがあると非常に良いです。コンセプトから名前を付けた時には、名前の由来をホームページや販促物に載せるのも良いでしょう。

例えば、エステ、美容を連想させるものとしては「ビューティー」「スパ」「美」といった表現がよく使われます。また、オールハンドにこだわったメニューを提供しているのであれば「タッチ」「ハンド」、アロマやハーブを用いた施術を行うサロンであれば「ラベンダー」「ミント」などの植物名を取り入れてみるのもよいでしょう。そのほか、アジアンエステでは「オリエンタル」や「術式の由来する地名」などを取り入れるサロンが多いようです。

一方で、長いサロン名を短縮してアルファベットの頭文字だけにしたり、オーナーの名前をそのままサロン名にしたりする方法もありますが、よほどでないとイメージしづらいものです。他店との差別化を意識したとしても、何をしている店なのかが伝わりづらいと、集客にはつながりにくいといえるでしょう。

ターゲットを意識したネーミングは大事だが、意識しすぎると却って逆効果になる場合も

例えば、若年層向けの商品であればトレンドを反映した斬新な名称が効果的ですが、トレンドを意識しすぎると何年後かには古く感じてしまう場合もありますので、年代によって印象があまり左右されない名前の方が、長くお店をやっていく上では大事になります。
また、言葉の響きなどで女性っぽく感じてしまう印象の名前もあります。女性専用サロンなどターゲットを絞り切ったサロンであれば良いですが、ジェンダーレスが進み男性でも美容意識が高まっている昨今の美容事情を考慮すると、男女ともに受け入れられそうな響きの名前にした方が良いかもしれません。
名前そのものもそうですが、ロゴのフォントなどで女性らしさや中性っぽさを出すことは可能なので、作成する際に気をつけた方が良いでしょう。

伝えきれない内容はサブネームを付ける

サロン・店舗名にコンセプトやメニューまで多くの情報を詰め込むと、長くなり過ぎることもあるでしょう。そお場合はサブネームを付けてみましょう。屋号となるサロン名とは別に、キャッチコピーにもなるネーミングを盛り込みます。

例えば、隠れ家をコンセプトにしているのであれば「プライベートサロン」、ターゲット層を意識した「働く女性のためのエステサロン」、サービス内容から「フェイシャルエステサロン」「まつげパーマと眉毛の専門店」「小顔・美容整体」といったサブネームをプラスします。そのほか、地名から「心斎橋」「梅田」といった場所を示すキーワードを入れるのもよいでしょう。

近年、利用するサロンをネットやSNSで探したり、予約サイトを利用する方が増えています。ホームページやSNSにも多く記載することになるサロン名やサブネームは、検索エンジンからの集客を意識する際にも役立ちます。SEO対策も考慮するなら、「フェイシャルエステサロン」「心斎橋」などの検索キーワードを入れると効果的です。

検索で表示されやすいか、同じ名前のサロン・店舗がないかどうかを事前調査する

ホームページ制作会社の視点で考えると検索結果の上位表示されるかどうかは集客においてとても重要です。カスタマーにお店を見つけてもらいやすいように、なるべくサロン名で検索した時に検索結果の上位にくるようにしましょう。そのため、同じ名前のサロン・店舗がないかをあらかじめ検索して確認しておきましょう。

サロンや店舗数は全国にたくさんあるので、同じ名前のサロン・店舗がヒットすることもあるでしょう。そんな時は、「地域名+サロン名」で検索した時に同じ名前がヒットしないか確認します。カスタマーはサロン・店舗名だけで検索して表示されない場合、自然に「地域名+サロン名」で検索します。ですので「地域名+サロン・店舗名」で他のサロン・店舗が見つからなかったら使用しても問題ないでしょう。

サロン・店舗名をつける時に気をつけること

SNSの拡散も意識しよう!読みにくい、覚えにくい、なじみがない単語はできるだけ避ける

例えば、読みにくい、覚えにくい、なじみがない単語の使用はできるだけ避けましょう。「おしゃれ」「響きがかっこいい」からと安易に横文字を使用するのもよくありません。あまりなじみのない外国語を取り入れたものや、耳慣れない、発音しにくい単語を使ったサロン名は、カスタマーにとって覚えづらく、イメージしにくい傾向があるからです。
また、昨今ではインスタやX(旧ツイッター)の#(ハッシュタグ)から検索・投稿するカスタマーも多いため、その際に打ちやすい名前、覚えやすい名前というのを意識するのも大切です。

②発音のしづらいサロン・店舗名は避ける

電話対応の際にスタッフが発音しづらいサロン・店舗名だと、電話口での対応がスムーズにいかないこともあります。選んだ単語に想いがあるとしても、同時に、発音のしやすさ、聞こえやすさも確認すると良いでしょう。

③長い外国語の単語を使わない

外国語の場合は、ひとつの単語が長くなると、インターネットで検索する際に入力しづらいです。つづりや読みを間違えやすく、サロンのページにたどりつけないということも起こるでしょう。どうしても横文字でサロン名を付ける場合には、外国語であってもカタカナ表記を併用するといった工夫をしましょう。

④視認性を考えたフォントを使う

ロゴに使用するフォントによって、読み取りやすいかどうかも異なります。筆記体を使ったサロンロゴはデザイン性が高くても、読み取れなければ認知度は下がります。客観的な見た目も確認しましょう。

まとめ

サロン・店舗名はずっと付き合っていくものです。オーナー様自身が納得する名前にすることが一番大切ですが、長い目で見て、客観的な視点も大切です。サロン・店舗名の候補が挙がったら、実際にターゲットとなる人たちにコンセプトと一致しているかヒアリングしましょう。以上をもとに、ぜひカスタマーが覚えやすい素敵なサロン・店舗名を名付けてください。