目次
サロンのブログをはじめる前に決めておきたい５つのこと
①何のために書くのか、目的を決める
ブログをはじめようと思ったのはどんな理由からですか？ 多くの場合、サロンをたくさんの人に知ってもらい、集客につなげたいからという理由ではないでしょうか。集客に繋げると言っても1度ブログを書いたからといってお客様が増えるわけではなく、継続していくことが基本になります。何の目的も定めずに闇雲にブログを開設し書きはじめたところで、しばらくすると「何のためのブログだったっけ？」と迷走しがちに。最初にしっかり目的を定めることはとても大切です。
伝わりやすい内容か、わかりやすい文章になっているか
ブログはある程度の文章力も必要です。表現によっては誤解を生んでしまったり、「どういう意味だろう」と読み手に余計なストレスを与えてしまうこともあります。わかりやすい文章になっているかどうかのポイントは1回読んだだけで内容を理解できるかどうか。また、お客様に向けたブログなのであれば、専門用語は使わず、わかりやすい言葉に置き換えて記事を書くのもポイントです。
魅力のある写真になっているか、写真にこだわる
写真は読み手に関心を持ってもらうための大切な要素です。まず最初に読む気になるかどうかは文章のタイトルと写真にかかっているといって過言ではありません。さらにネイルやカットなどのサロンの場合、そのお店のテクニックやセンスはなかなか文章で伝えることは難しいものです。ヘアスタイルやネイルの仕上がりの写真はとても重要です。さらに、その写真の背景に映り込む小物やサロンのインテリアなど、細部まで読者は見ています。こんなセンスの良いサロンならきっと自分の希望を叶えてくれる。センスが良さそうだななど記事を読む人に良いイメージをもってもらえると理想的です。
反響を知る
ある程度慣れてきたら、自分のブログに対してどんな反響があるのかを知るのも良いでしょう。記事に対するコメント欄を設けたり、どれだけの人が記事を読んでくれたのかアクセス数を見られるツールもあります。顔は見えないものの、実際にどんな人が読んでくれているのかを具体的にイメージでき、ブログを続けるモチベーションにもつながります。また、読者の方からサロンを営業していくためのヒントをもらえるかもしれません。
書く記事のテーマの決め方
ブログ全体の目的とターゲットを決めたら、どんなテーマで書いていくのか大枠の方向性を決めておくと書きやすくなります。その日その日に感じたことを気ままに書けばいいと思っていても、「自由に」というのは案外むずかしいもの。気づいたら「集客」という目的から離れた内容ばかり投稿していたなんてこともあるので注意しましょう。
また、いくらサロンのPRをしたいからといって毎回の投稿が営業じみた話ばかりでは、読み手にとって魅力的とは言えません。継続的にブログを読んでもらうためにも、お客様が「読みたい」と思う内容にするのはとても大切です。ではサロンのお客様にとってどんな記事が魅力的なのか考えてみましょう。
①ペルソナを意識した内容にする
さきほど、ブログを誰に向けたものにするのかターゲットを明確にするというお話をしましたが、さらに一歩踏み込んでペルソナを意識するとより魅力的な記事になります。マーケティングの世界では「ペルソナ」は、「ユーザー像・人物モデル」といった意味で使われます。ターゲットとなるお客様をあたかも実際に存在する人物かのように年齢、性別はもちろん、家族構成、住んでいる場所、職業、収入、趣味などをふくめ、具体的に想定・設定していきます。ブログではその方に向けた内容をテーマにします。たとえば小さなお子様がいるのであれば「キッズスペースがあるので子連れでもゆっくり施術できる」ことを紹介したり、仕事が忙しい方なのであれば「夜遅くまで営業しているので通いやすい」ということをPRすることで、よりお客様にとってメリットのある情報提供ができ、「自分にあったサロンだな」と認識してもらいやすくなります。
②知りたい情報が得られる（HOW TOなど）
お客様が自分が知りたい情報を得られるブログは読まれやすくなります。たとえば、美容スタッフだからこそ書けるセルフエステやちょっとした美顔マッサージのコツなどでも良いかもしれません。たとえばその話の流れで、自分のサロンで購入できる専売品のコスメやクリームの良さをさりげなく紹介すると、営業になりすぎず、ほどよくPRすることができます。
③悩みごとを解決できる
②「知りたい情報を得ることができる」というものの延長線上にありますが、悩み事を解決してもらえる記事も読まれやすくなります。たとえば脱毛サロンに関心のある人であれば「期間はどれぐらいかかるのか」「痛みはどの程度なのか」などの不安も少なからずあるはずです。もし痛みの少ない施術を特徴としている脱毛サロンであれば、ホームページに掲載するだけでなく、ブログという手段でその紹介をするのも１つの方法です。オーナーやスタッフの言葉で書かれたブログであれば親しみや安心感を与えられ、サロンに通うきっかけにしていただけるかもしれません。
④定期的に投稿がある
たまにしか投稿されないブログの場合、なかなかリピーターとして読んでいただくことは難しくなります。逆に、読みたいと思える内容で、定期的な投稿があればお気に入りのコンテンツとして定期的に読んでもらえるようになる可能性が高まります。毎日とはいわないまでも、まずは週に1回程度更新できると良いでしょう。また、ブログはある程度文章を書かなければならないためちょっと抵抗があるという場合には、写真投稿がメインのインスタグラムなどのSNSを更新していくという方法もあります。自分にあった発信ツールを選ぶというのも無理なく続けていくためのポイントです。
ブログのやってはいけない失敗例
サロンブログを開設・運用していくうえで、やってはいけないNG例もあります。以下を参考に注意して運用していくようにしましょう。
他人の文章や写真を使うのは絶対NG
誰でもインターネットを使える時代になり、WEB上にはさまざまなコンテンツや文章、写真が溢れています。ですが、自分以外の誰かが書いた文章やアップした画像をそのまま使用することは著作権の侵害となり法律違反です。一見すると無料と書かれたイラストや画像などの素材も商法では使用できない場合も多くあるので注意するようにしましょう。
プライベートの開放はほどほどに
自宅サロンなどの場合、ついサロンとプライベートな場所との境界があいまいになってしまうこともあるかもしれません。しかし、インターネットは世界中、どんな人でも見ることができるものです。万一犯罪に巻き込まれる危険性がないとも言い切れません。どこまで写して良いか、ダメなものは写っていないか、アップする前に確認する習慣をつけておくようにしましょう。
ただの日記では集客にはつながらない
オーナー兼施術者としてひとりでサロンを営業している場合、ついブログが日常の日記のようになってしまうことがあります。すでにカリスマ的な立場があったり、芸能人であったりという場合にはそれでも良いのかもしれませんが、基本的には知らない人の日常には特別な関心は抱かれません。お客様に有益な情報を発信することを心がけるようにしましょう。
まとめ
今回は集客につながるブログの書き方を紹介しました。さまざまに書きましたが、ブログ集客を成功させるための一番のポイントは「続けること」です。そしてこれが最も難しいことなのかもしれません。すぐに成果が出るものでもないため、集客に結びついていると実感できるにまでなるのには時間も労力も必要となるでしょう。最初はあまり気負わず、自分自身が楽しむつもりでブログやその先の読んでくれる人たちとつきあっていけると良いのかもしれません。ブログを通したお客様とのコミュニケーションができてくるときっと続けるモチベーションにもなってきます。ぜひ頑張ってみてください。
