サロンコンセプトを明確にする

世の中にはエリアも価格も形態もさまざまな店舗物件がありますが、その中からあなたが経営するサロンにとってベストな物件を選ぶ必要があります。その基準となるのが、あなたのサロンのコンセプトです。どんなサロンにしたいのかが曖昧なまま物件を決めてしまうと、集客ができなかったり、できたとしても思わぬ客層ばかりが集まったりと自分の思い描く結果に結びつけることが難しくなります。つまり、「サロンのコンセプト」は、物件選びを成功させるために非常に重要な鍵といえるのです。

  • コンセプトは?(どんなサロンにしたいのか。「サロン規模」「メニュー」「価格帯」「営業時間」など)
  • 客層は?(どんな客層をターゲットにしたいのか。「性別」「年齢」「家族構成」「収入」「趣味」などを想定したペルソナを考える)
  • 売上目標は?(達成したい売上目標を定める)
これらを明確化し、事業計画を立て、適切な物件を選ぶようにします。

エステ、まつ毛、ネイル、リラクゼーションサロン向け賃貸物件の種類

路面店イメージ

【路面店】

都市部の駅前や商店街など人通りが多く、大通りに面した1階にある店舗のことを指します

路面店のメリット

  • 店や看板が人目につきやすく、宣伝効果になり集客しやすい。
  • 路面に面しているので店内の様子が見えやすく、初めての人も気軽に入店しやすい。
  • 安心感、信頼感を得やすく、予約のない飛び込みのお客様も期待できる。

路面店のデメリット

ビルの2階以上のいわゆる空中店舗と呼ばれる物件と比較すると、家賃や保証金などが割高になる。

路面店を選ぶ際のポイント

駅構内や駅前、商店街などの路面店舗は人通りが多く好立地のため人気があります。しかし、人通りが多いからといって自分が望む層のお客様がいるとはかぎりません。その場所ではどの時間帯にどんな年代の方が集まるのか事前に調べることが必要です。たとえば、そのエリアに競合店があるかどうかを確認するのも1つの方法です。いくつかの美容系サロンがある場合にはそれらがどんな顧客をターゲットにしているのかを調べましょう。実際の店舗を覗いてみたり、ホームページでメニューなどを調べると参考になります。
また、路面店は競争率が高く、空き物件を見つけること自体が大変なケースもあります。そんな状況のときに空きを見つけると飛びつきたくなりますが、即決せずに、集客できる見込みがあるか、予算内に収まるかしっかりと確認します。さらに、なぜ空き店舗になったのかの経緯を調べておくと安心です。

商業施設

【空中店舗】

雑居ビルやオフィスビルなどにある、2階以上の店舗のことを指します。

空中店舗のメリット

  • 路面店と比べると賃料などのコストを比較的抑えることができる。
  • 同じビルのテナントによっては、相乗効果で希望する客層が集客できる場合もある。

空中店舗のデメリット

  • ビルの中かつ、2階以上の場所であるためお客様から気づいてもらいにくい。
  • ビルの屋外に看板を出したとしても実際の店と離れているためわかりにくい。
  • 外から店舗の様子がわかりにくく、初めてのお客様は入りにくい。

空中店舗を選ぶ際のポイント

空中店舗は路面店と比べると目立ちにくく、集客しにくいという懸念もあります。そのため、看板の設置やビルそのもののわかりやすさ、雰囲気などが重要になります。1階に看板の設置が可能か、ビルから店舗までの導線、エレベーターの有無などを確認します。また、同じビルの中にどんなテナントが入っているのかを調べ、実際の雰囲気を確かめられると安心です。
一方で、エステなどの美容系サロンは飛び込みのお客様よりも予約して来店されるお客様のほうが多いのが一般的です。路面での集客に頼らず、WEBでの集客を重点的におこなうことで、路面店と同様かそれ以上の集客を期待できることもあります。

居抜き物件イメージ

【居抜き物件】

居抜き物件とは、前のサロンなどの店舗が使っていた設備や内装などが残っている物件を指します。

居抜き物件のメリット

  • エステやまつ毛、ネイル、リラクゼーションなど同じ業種や業態であれば、必要なものをそのまま引き継ぐことができるのでコスト削減が可能。
  • 1から自分で内装や設備を準備する必要がないので、開業までの時間を短縮できる。

居抜き物件のデメリット

  • 前の施設のものを使うため、イメージを引き継いでしまい、新しい店舗としてのブランドイメージを築きにくい。
  • 機材等の使用年数が不明瞭なことが多く、思わぬタイミングで故障する可能性がある。

居抜き物件を選ぶ際のポイント

居抜き物件の場合は、前のサロンがどういう理由で店を手放すことになったのか可能な限り調べておくと安心です。業務拡大なら問題ありませんが、店そのものの雰囲気や集客性が関係している場合には考え直す判断も必要になるでしょう。また、設備関連の寿命も気になるところです。故障すれば思わぬ出費や手間が生じるため、あらかじめ慎重に確認しておきましょう。

エステ、まつ毛、ネイル、リラクゼーションサロンだからこそ気をつけたいポイント

エステやまつ毛、ネイル、リラクゼーションなどの美容系サロンは身体に触れる施術が多く、また女性をメインターゲットにしているところがほとんどです。そのため、清潔感や女性目線での物件選びが必要です。
たとえば、

  • 物件周辺エリアの治安は安全か(女性が1人でも安心して立ち寄れるような場所か)
  • 周辺テナントに女性が行きにくい店はないか(逆に、女性が好むテナントの場合はメリットとなります)
  • ビルや店舗内に清潔感はあるか(下水など、匂いのチェックも大切です)
  • くつろげる、ほっとできる空間か

駅近などいくら立地条件が良かったとしても衛生状況や治安といった面で不安要素があると、集客は難しくなります。リスクを回避するためにも、インターネット上だけではなくできれば実際に下見をするなど、入念なリサーチをしたほうが良いでしょう。

【まとめ】エステ、まつ毛、ネイル、リラクゼーションサロンの物件選びのポイントは?

物件探しはとても難しく、迷うことも多々あるかと思います。でもそんな時に思い返したいのは、「こんな店にしたい」というコンセプトや事業計画です。そこにどの物件を選ぶべきかのヒントが隠されているはずです。夢に描いた自分のサロン。焦らず、慎重に、一つずつ進めて叶えていきましょう。